【二胡講義】楽譜が苦手?〜曲に書かれているのは物語〜 [記号を解読?という捉え方の転換]
今回は文字通り二胡のレクチャー(講義)です。
特に音楽未経験で二胡を始めた方に多く見られるのが「楽譜を読むのが苦手」という言葉です。
私も超得意!…というほど初見力はありませんが、結論を言うと、読めないよりも読めるに越したことはないです。
日本における二胡学習は、主に数字で音の高さを表記する「数字譜」を用いていますが、この数字が非理系の人にとってはとっつきにくい原因となっていますよね。
イメージで、もう数字がイヤだ〜という気分になってしまうかもしれません。
ただ…ちょっと待ってください。
今この日本語で書かれた文章は、なんの苦も無く読めてますよね?
文章を読めるように至ったのは、学校教育によるものなのです。
言葉は読み書きが出来なくても、話すことは人が生きていくための重要な手段としてできるようになります。
江戸時代の日本では読み書きの教育が庶民にまで浸透していませんでした。
読み書きが出来なくても話すことはできるんですね。
音楽も同じなんです。
歌は聴けば歌えるようになります。
ただし、楽譜の読み書きはまた別の訓練が必要です。
その時に重要な捉え方として、記号を解読するという視点ではありません。
曲には物語(ストーリー)が書かれているのです。
そのストーリーを読んでもらうために記述法が編み出されたのが楽譜になります。
それは言葉でつづられた小説の文章とまったく同じです。
文章からは記号を感じますでしょうか?
それは記号を感じないほどまでに、感覚で捉えられるほどまでに、高いレベルで「読む」という訓練を、教育で施されてきたからこそです。
私自身、楽譜を読むのにすぐに読めたわけではなく、少しずつ読めるようになった部類です。
動画ではこれから楽譜を読めるようになるために、重要なポイントも解説しています。
ぜひご覧ください。