心の琴線に触れる二胡演奏の為の2つの要素とは?
簡単な曲なのに、なぜこの人の演奏は胸に沁みるんだろう?
その “なぜ?” を考えて見たことはあるでしょうか?
ギターやバイオリン、そして二胡は左手で音階を押さえるので、速い曲のパフォーマンスは左手の凄さが見た目で判断できます。
速弾きを目の当たりにすると圧倒されますよね!
そしてその凄さは、胸に沁みる演奏 の要素でしょうか?
大人から二胡を始めた人にとっては、速弾きへの憧れもある方もいますが、そうでない方もいます。
始めたきっかけは、やはり「あの二胡の綺麗な音色を出したい!」という方が、これまでの経験統計上とても多いと感じています。
そして、
「一通りギーッと言わない音が出せるようになった。」
「音程も取れるようになった。」
「演奏は正確な感じで弾けている…と、思う。」
「でも…心に届けられてはいないと思う。それには何かが足りない」…
そう感じているあなたは、それだけ二胡のレベルが上がっているんです!
そして「簡単な曲でも、もっと心に沁みる演奏ができるようになりたい」と。
素晴らしいことですよ!
その何が足りないのか?に明確にお答えします。
構成要素として2つ。
“右手の技術力” と、その技術をどのように活用するかを考える “創造性” です。
“右手の技術” は二胡の技法に関することですので理解しやすいかと思われますが、見た目で判断しやすい左手と違い、演奏を見ただけでは右手をどのように使っているのかまでは、相当に習熟した方でないとわかりません。
実際に繊細な音を出すのには、指先の加減で弓毛をコントロールして弾いています。
更に “創造性” は、明らかに技術面の範囲ではありません。
でも人の心に届く演奏、記憶に残る演奏、胸に沁みる演奏の要素です。
創造性って何??
心のこと??
人間性??
人間性ではありません。
心の琴線に触れる二胡演奏の為の2つの要素。
また次回に1つずつ紐解いていきたいと思います。