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初心者に知ってほしい二胡の魅力

読書をする、絵を描くなど、皆さま何かしらの趣味をお持ちではないでしょうか。
中には音楽が好きで、自分で楽器の演奏を行う方も多くいらっしゃいます。
様々な楽器の中で、主に民族音楽やヒーリング音楽の分野で親しまれている楽器のひとつに、二胡があります。
二胡の音色を聴いたことがあっても、二胡について詳しくご存じでない方も多いと思います。

二胡とは
二胡は、中国では最もポピュラーな民族楽器のひとつです。
棹や筒などの本体部分は黒檀・紫檀といった硬く高密度の木で作られ、筒の前面には主にニシキヘビの皮が使用されています。
また、弓は竹と馬の尾の毛でできています。
中国のヴァイオリンとも呼ばれ、多くの人々を魅了する美しく情緒あふれる音色が特徴です。
人間の声に近い音色を出すとして近年は舞台や映画、広告など、様々な分野の音楽で二胡が活躍しています。

二胡の歴史
中国で二胡に近い楽器が初めて登場したのは、唐代の頃とされています。
当時の楽器は軋箏(あっそう)と呼ばれており、寝かした弦楽器を棒でこすることで音を出していました。
宋代に入り、二胡の原型とされている奚琴(けいきん)が誕生します。
竹のスティックで2本の弦をこする楽器で、11世紀後半の「事林広記」という文献にも記載されています。
元代になると現在の二胡の形状により近づいた胡琴(こきん)が登場し、それから明代末から清代にかけて、胡琴は劇や曲芸など大衆芸能の伴奏楽器として使用され、中国全土に広まっていきます。
また、この頃から各地方劇の音楽の特徴を表現するために、多くの種類の擦弦楽器が作られました。


二胡演奏を楽しめるシーン

二胡は、沖縄の三味線によく似た形をしていて、中国では昔から親しまれてきた民族楽器です。
そんな独特の民族楽器を使って演奏を楽しめるシーンをご紹介します。
上達を目指す目標のひとつとして、様々なシーンの演奏会に参加してみてはいかがでしょうか?

発表会
年に一度、教室で発表会を開催しています。
これまでの1年間の成果をお披露目する場でもありますが、次の年、2年後3年後に向けての通過点でもあります。
これまでの成長の実感や、失敗した経験などから次への課題を見つけていくことなどの1つの節目として、弾くことの楽しさを見つめ直せる良い機会です。
また、同じ目標を持った仲間との演奏後の語らいは、充実のひとときです。

老人ホームなどの施設
二胡の音色には、人の心を癒してくれる効果があります。
目に見えない周波数により、心地よい音楽を聞くだけで疲労回復し、リフレッシュされる方も多いです。
お年寄りが集まる老人ホームでは、そんな二胡による癒しの音色が喜ばれます。
普段は中々触れる機会のない二胡の演奏は、お年寄りに喜ばれながら同時に自身の演奏テクニックを磨くこともできます。

小学校や保育園
好奇心旺盛な保育園児や小学生たちを前に、二胡の演奏を披露すれば、新しい音楽の世界を楽しんでもらうことができます。
さらに、日本において中々見ることのない中国楽器の音色に触れてもらうことで、その後、関心を持つ生徒たちが生まれる可能性も広がります。

クリスマスイベント
一年の中で盛大に祝う習慣のあるクリスマスでは、二胡を使った演奏がさらにその場の雰囲気を盛り上げることができます。
ジングルベルやホワイトクリスマス、サンタが町にやってくるなどを演奏する以外にも独自の選曲で楽しめるので、クリスマスイベントに二胡奏者として参加してみてください。


独学での練習に限界を感じたら…

世の中に数ある楽器の中で、二胡に魅力を感じて練習をしている方はいらっしゃると思います。
そんな二胡を独学で練習をしていると、中々上達せずに辛いと感じることもあるのではないでしょうか。
そんな時は、積極的に二胡教室に足を運ぶことをおすすめします。

プロから指導を受けることで間違いに気付ける
独学で練習をしている時の注意点として挙げられるのが、間違いに気付きにくいことだと思います。
特に音楽の経験が浅い初心者だと、具体的にどこを間違えたのか判断ができないこともあるでしょう。
その点、音楽教室ならば経験豊富なプロが指導を行うので、間違いにしっかりと気付き、修正をすることができます。

共に切磋琢磨できる仲間がいる
教室に通うということは、同じ目標を持っている仲間がいるということです。仲間がいれば、互いに良い刺激を与え合い、楽しみながら上達に繋げることができるでしょう。
また、教室は情報交換の場としても役立ちます。
情報を交換することで、知識が深まるので、より音楽が好きになるでしょう。

演奏する音楽の幅を広げることができる
人はそれぞれ価値観が違う生き物なので、好きな音楽ジャンルは異なります。
その為、自分の好きなジャンル以外は、あまり演奏をすることもないのではないでしょうか。
そのような場合、教室に通うことをおすすめします。
教室に通うことで、色々な音楽に触れ合う機会が増えるはずです。
未知なる音楽との出会いは、成長と喜びに繋がるでしょう。


二胡を購入したい方は

これから二胡レッスンを受けることを検討している場合や、二胡の買い替えを検討している場合、悩みとなるのがどのような二胡を購入したら良いのかだと思います。
二胡選びのポイントや保管方法、ケースの種類について、購入を検討している方は、参考にしてみてください。

二胡を購入する際の注意点
二胡はこれからの自分の相棒となるものですので、購入をする際は慎重に選ぶようにしたいですね。
まず、二胡の材料となる木材は、なるべく硬い木の材質を選ぶようにします。
材質の密度が低い木材は、弦の張力に耐えられないので、長い棹が曲がってしまう可能性があります。
次に注意すべきポイントは皮です。
皮は二胡の音質に関わる材料なので、蛇皮のウロコが古くめくれてしまっていないか確認しましょう。

保管を徹底しよう
二胡に限らず楽器は、湿度と温度管理が大切です。
冷暖房の側に置いておくのはもちろん、夏場の車の中に置いておくようなことは避けてください。
木は湿度を含んだり乾燥したりを繰り返すことで曲がっていきます。
蛇皮も人肌が心地良いと感じる環境が適しています。
楽器用の乾燥剤は湿度を最適な状態で維持しますので、楽器ケースに楽器用乾燥剤を入れておくのが良いです。

二胡ケースには種類が存在している
二胡を保管するケースにはソフト、ハード、セミハード等の種類が存在しているので、都合に合わせて保管するケースを選択するといいでしょう。
ソフトは軽くて楽器にフィットするので、持ち運びがしやすく、ハードはケース自体が硬くて丈夫なことが利点です。
最後にセミハードは、ハードとソフトの中間に位置するケースなので、両方の特徴を備えたケースが必要な場合に良いです。