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二胡の装飾音、ポルタメントシリーズ最後の項目になります。
これまで二胡における2大装飾音「トリル」と「ポルタメント」を、その種類とやり方を実演交えながら解説してきました。
そのシリーズの締め括りとなります。
動画では特にそれについて言っておりませんが…言うのを忘れました。。

保留指ポルタメントって聞いたことありますか?
その技法が今回の動画の内容になります。

二胡におけるポルタメントと聞くと、通常 “ポジション移動による音程の滑らかな変化” をイメージするかと思います。
もしくは “一本指で押さえる場所を変化させる” もありますね。

この保留指ポルタメントは、D調6(ラ)から上点1(ド)まで、一指でポジション移動するのと同じように、一指から三指でそのポルタメントを行います。
やり方は文章で説明するのはかなり困難でして、動画をご覧いただいた方が100倍早く理解できるかと思います。

この保留指ポルタメント、中国曲では沢山使われていますし、中国の演奏家はごく当たり前に曲中で使っている技法なのですが、日本においてはあまり使われているのを見かけませんし、話題に上がることも少ないように感じています。
それほど日本人にとっては取っつきにくい技法でもあり、そもそも中国曲におけるポルタメントの用い方・捉え方自体、言語体系の違う日本語脳では、そのポルタメントのフォーマットを体系的に捉えることも難しいのだと思います。

ただ、中国曲が好きで中国曲を弾きたい方でしたら、この技法はぜひとも出来るようにしたい技術です。
また出来る技術は、どんなジャンルにおいても応用できます。

動画内ではどういった技法なのかに加え、そのやり方、そして中国曲の一部を実演しています。
ぜひご覧ください。

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