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前回まででD調の解説からスタートし、G調、そしてF調の解説をしてきました。
今回からはポジション移動についてのレクチャーをしていきます。

ポジション移動については気をつけなければいけないポイントはいくつもあるのですが、まず今回はポジション移動において一番重要なポイントを1点のみに絞って解説していきます。

この一点がとても重要な理由として、他にも気をつける様々なポイントは、今回解説する最重要ポイントの地盤の上に積み上がっているからです。

その最重要ポイントの内容とは
・正しい指の押さえ方で移動の距離(ー場所)を覚える
というものです。

ポジション移動、最初は誰しもが音の場所を探すことと思います。
その音の探し方として指先で調整してしまうケースも見られます。
もちろん最初は私もそうでした。

最初は耳で音程を聴き取りながら音程を当てていく行為をしないと、ポジション移動は始められないわけですが、しかし上記の最重要ポイントを押さえずに練習を繰り返すことで起きてしまう弊害として、2ポジション以降の音程の精度を上げられない、もっと言うと、1ポジションだけで弾いてた時よりも1ポジションの音程の精度も落ちてきてしまう、という現象が起こります。

その精度を上げていくための根幹となる第1歩として、今回の最重要ポイントを挙げさせていただきました。
特に今回のポイントで気をつけることは、指先で音程を調整するという練習を繰り返していると、精度を上げる練習にはならないと言うことです。

人間は訓練(練習)することで運動の精度が上がっていきます。
この場合は音程を取る精度を練習で上げていくわけですが、ポジション移動を練習する行為を同じ条件下で反復しないと練習量に見合った成果が得られないのです。

さらには、最重要ポイントを押さえずに練習を繰り返してしまうと、同じ音程を毎回同じように外してしまう現象が起こり出してしまい、これが繰り返されると、この音を外してしまう行為を反復で刷り込んで定着させてしまう、ということになりかねません。

その為のポイントを動画では細かく解説しています。
どうぞ最後まで動画をご覧いただき、良い練習をしていただく参考になれば幸いです。

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