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二胡講師のこたにです。
レクチャーのコラム投稿は久しぶりとなりますが、日々のことを記録に留めていくために私個人のブログでは毎日日記を書いていまして、昨日書いた日記の内容が、思わずレッスンについてのテクニカルな内容になりましたので、こちらにも同じ内容でコラムに綴りたいと思います。

僕も二胡を始めた最初の頃は、知らない曲よりも知ってる曲の方が弾きやすかったです。
それは当然ながら知っているメロディならば、取らなければいけない音程が弾く前から分かっているからです。

しかしある程度譜読みもできるようになってきても “音程が取れているか?” という問題は付いて回ります。
明らかに取る音を間違えているということではなく、微妙にちょっとだけズレている音をズレていると認識できず、開放弦を鳴らした時に微妙なズレの積み重ねが大きなズレとなって「あ…ずれてた」とやっと分かる、という問題です。

これの解決には時間がかかりますが、音程を “度数” で取る意識をしていく練習が必要になります。
もっと正確に言うと、ある1つの音程だけが取れているかどうか?を判別する手段は、絶対音感を持っていない人にとって分かる手段はありません。

絶対音感を持っていない人は、今これから取ろうとしている音程は、1つ前に取った音程から “どのくらい離れるべきなのか” の音程差=インターバルを、正確に知ることが重要です。
音楽・楽器未経験の人の場合(僕も含めて)、正しい知らない場合がほとんどです。

音楽用語ではこの音程差のことを “インターバル(間隔)” と言います。
そしてこのインターバルは音楽において、その単位を “度” で表します。

例えば数字譜の1(ド)から5(ソ)までは5度になります。
幸いなことに二胡の数字譜は、この度数を測る場合に数字を使うので、その意味でも僕個人としては分かりやすかったです。
ただ気をつけたいのは5-1=4度ではなく、1(ド)から数えて5(ソ)なので5度です。
正確には “完全5度” と言いますが、それは別の機会に。

1から2は “2度” と言いますが、3から4も “2度” です。
この場合1から2は長2度、3から4は短2度と言い、1から#1も短2度です。
1から3は “長3度” と言い、2から4は “短3度” と言います。

知っている方からしたら目新しいことではないかもしれませんが、音楽未経験者の場合、これを知らずに音程が分からないという方もワリと多いのです。
1から3と、4から6はインターバルが同じ長3度だということも、2から4と、3から5も同じインターバルである短3度ということも。

重要なのはインターバルとか何度とかという言葉を覚えることなのではなく、その長3度や短3度のインターバルの “2つの音程差の響き(メロディ)” 覚えることにあります。
インターバルの音の響きで覚えきれていない場合、たとえ知っている曲でも正しい音程が取れていないケースもあります。

そこで今日のレッスンのお話しに立ち返りますが、この度数を覚える練習として効果的なのが “音階練習曲” です。
もちろん普通の曲でも気をつけて練習しさえすれば音程の精度を上げていくという効果も得られますが、気をつけなかればいけない密度・頻度が音階練習曲は相当に高いです。

開放弦になって「あれ?音違う…」という現象を僕は “開放弦ショック” と名付けましたが、この開放弦ショックをなるべく無くし、上級者を目指すためにも、音程をインターバルと度数で考えるための音階練習をやってみるのも良い方法です。

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