topics

音色シリーズ、今回は細い音について解説していきます。

前回は対極にある太い音色の技術解説でしたが、今回は細い音の解説、そしてそれら2つを演奏中に変化させて組み合わせることが、表現において重要だというところまでレクチャーしています。

太い音は弦の張力の強いところ=駒に近い弦の下の方で弾く、と言うことでしたが、反対の細い音は同様に弦の張力の弱いところ=弓をやや上に持ち上げたところで弾きます。
あまり上に上げすぎると弦の張力が柔らかすぎて、弓の圧を少し上げただけでもギギィッと鳴ってしまいますので、弓の毛の下の部分を筒に付くか付かないか?ギリギリさわるくらいの部分で弾きます。

しっかりと適切な上の部分と、弓毛の当て加減で運弓ができると、細い音は細く小さくありながら、芯のある細い音で鳴ってくれます。

そしてこの細い音、一番効果を発揮するのは1曲の演奏の中で太い音と組み合わせたときなのです。
この2つの音色を組み合わせることで、お互いがお互いを引き立て合い、演奏に表情の奥行きが生まれます。

今回は曲のワンフレーズの中で、その組み合わせた音色を実演していますので、ぜひ動画をご覧になってください。

関連記事一覧